丁寧な暮らしに憧れる。
20代のころは、
丁寧な暮らし、とか、豊かな暮らし、とか
まったく意味がわからなかった。
それがどんなものなのか、想像もまったくつかなかった。
それが、32歳になって、最近、ちょっとわかってきた。
今付き合っている彼氏のおかげだと思う。
私の家族はもともと商売人で
親戚もみんな商売人。
サラリーマンのように9時ー17時、1時間休憩なんていう生活を経験する人は
誰もいない。
お客様がいれば、何時まででも仕事するし、
お金になるなら、休みだって休憩時間だって返上。
そんな環境ともともとの性格も相まって、
長年、我が家の暮らしは、丁寧とは真逆のものだったと思う。
合理性、効率、時短・・・
子供がいれば、仕方がない部分もあると思うが、
それでも極端だと思う。
特に食卓をみればその家庭がどんな家庭なのかがわかる気がする。
彼氏は、おそらく、丁寧な暮らしを大切にするお母さんに育てられた。
食事は何を食べるかも大事だが、どう食べるかも大事。
我が家は、何時に食べるか、何を食べるか、片づけが楽か、
そんなことが大切だった。
彼氏と付き合ってから少しずつ、私の考え方も変わってきた。
・料理に合うお酒を探してみる(ただ飲みたいものを飲むのではなく)
・料理の盛り方を工夫してみる
・塩にすこしだけ、こだわりを持ってみる
・ランチョンマットを買ってみる
・料理にあう食器を買ってみる
食事をただ「食べる」だけではなく、「楽しむ」ための方法をたくさん教えてもらった。
丁寧な暮らしをできる人に憧れる。
食卓だけではなく、寝具だったり、家の中でのリラックス方法だったり、
家をただ「住む」場所ではなく「自分を癒せる場所」だったり「自分を高められる場所」としてとらえられる人がうらやましい。
私は、節約や時短は得意だが、
彼は、豊かに生きることが得意だ。
親の影響ってこういうところにも表れるのか、と最近実感する。
だからこそ、知らない人との出会いは大切なのだな。