してあげたいという気持ち
わたしは自分のことを家庭的な女性だと思ったことは一度もない。
そもそも子供を産みたいと思ったことがない、というのと、
やはり自分の能力を最大限に活かして社会で役に立ちたいという願望が強いので
そもそも活動の規模が違う。
だが、自分の性質として
相手に何かしてあげたい、という尽くす気待ちみたいなものは、かなり強いと感じている。
今も彼と暮らしてみて、
家事のほとんどをわたしがしている。
彼も一人暮らしが長いので、できないことはないくらいの家事スキルを持っているが、
なぜかわたしがしている。
いや、正確にいうとしてあげたいのだ。
それで彼の負担が減って、彼が自分のやりたいことに集中できるなら、
それほど嬉しいことはないと、わたしは純粋に思える。
全く苦痛じゃない。
それは、彼も私に完璧を求めない寛大さを持っているからプレッシャーを感じてないという要素も大きいと思う。
よく友達との話で聞く、
共働きなんだから家事も平等にやるべき、みたいな話、私はそう思ったことがなかった。
それが悪いとかじゃなく、
自分の発想にないことを言われて単純に驚いた記憶がある。
今まで自分の中で当たり前だと思っていたことが
実は当たり前じゃないのだと知れたことは大きい。
ただ自分のこと「してあげたい」は強すぎると相手を甘やかし相手に依存されることが多いのも知っている。
ここはコントロールが必要な部分だ。
それは相手をではなく、自分の気持ちのコントロールだ。
でも今はしてあげたいと思える人がいて、
とても幸せなのだ。