久しぶりに会う友人との時間
土曜日、もう何年ぶりにもなる友人とランチに出かけた。
同い年、同じ大学まで行った不思議な縁がある同級生だ。
彼女とは、決して仲が良いわけじゃない。
べたべたもしないし、頻繁に連絡もとらない。
でも、必要な時に、必ず現れる友人だ。
大学時代、全寮制の学校で、まわりにほぼ日本人がいないという環境にいた。
彼女とは唯一日本語で話せる仲で、キャンパスの食堂で
時間を忘れて思いつくまま話をした思い出がある。
不思議な関係だ。
一緒に買い物に行ったり、一緒に遊びに行った記憶もない。
彼女とは頑張って生き抜いてきた同志のような関係だ。
共通の趣味もないが、不思議と彼女には
自分が考えていることをすらすらと話せる。
彼女も同じように感じてくれているようで、
誰にでも話せるわけではない胸のうちを今回も語ってくれた。
彼女といると、静かで優しい時間が流れる気がする。
それは、普通の友達といる時間とはまた違う時間なのだ。
きっとこの先もお互いが必要なときに必要な場面で
現れるだろうと思う。
不思議と努力しなくても継続していく縁があるのだ、ということを
彼女から教えてもらった。
とても美しい時間を過ごせて、私は幸せだった。