好きです、札幌。

札幌を紹介するためのブログではありません・・・。

感情スピード

 

私は、割と繊細な人間であると自覚している。

傷つきやすいし、傷つきのがこわくて、いちいち石橋を叩いてしまう。

 

そして、それを自覚し、ある程度開き直って生きているので、

「チキン」とか「ビビり」と家族からはいじられることが多い。

 

母も、ある意味繊細な人間だとは思うが、その発散方法が私とちがう。

 

感受性が豊かで、感情の情緒も激しい。

 

簡単にいうと、すぐ喜ぶし、すぐ怒る。

 

何かが起こってから、それと連動して彼女の感情が揺れ動くまでのスピードが異常に早い。(いや、もしかしたらそれが普通なのかもしれない)

ちなみに、妹も同じだ。

 

彼女たち曰く、心の中にマグマを抱えているらしく、

何かしらのことが原因で、マグマが温められると一気に噴火する。

 

私は結構、ちがうと思う。

 

喜びも、悲しみも、ワンテンポ遅いリズムでやってくるタイプ。

何かが起こったとき、一度無になりやすい。

おいしいものを食べたとかきれいなものを見たとか日常的なことであれば

すぐに反応ができるが

自分の予想に反して起こったことや、予想以上のことが起こったときに

無になりやすい。

(今思うと、繊細すぎるがゆえの、一種の防衛本能なのかもしれない)

 

失恋をしたときも相手の前では泣けず、家に帰ってから涙が出る。

感動したときも、数時間後に余韻で胸が熱くなったりする。

 

最近、母は毎日コロナ関連のニュースをみては、テレビに向かってきれている。

あの政治家の考え方はよくない、とか

国のやり方じゃだめ、とか・・・

 

私は客観的に見て、よくもまぁあれだけ毎日怒ることがあるな、と感心してしまう。

 

母は「あなたは他人事だとおもっているから怒らないのよ!」と

私に怒りをぶつけてくるが、

それはちょっと違う。

 

たとえ自分事だとしても怒れない。

怒るという感情には瞬発力が必要だが、私にはその瞬発力が大きく欠如している気がする。

 

人生一度でいいから、だれかに「キレて」みたいものだ。