ピルについて2
新しい病院に行くときはいつも緊張する。
そもそも普段から病院に行き慣れていないので、
受付はどうやって、診察はどうなって、と
やはりドキドキしてしまう。
2つ目に行った産婦人科は、オール女性のドクター、ナースの病院だった。
そこでは、ピルの処方というよりも検査メインな気持ちで行った。
まずは、看護師さんが親身に今までの経緯や私の希望を聞いてくれた。
一件目と違って、彼氏のことや妊娠の希望はあるかどうかなんかは聞かれず、
なんのためにピルを飲みたいのかを、「淡々と」聞いてくれた
その淡々さが、うれしかった。
症状を話すと、看護師さんも先生も深い共感を示してくれた。
それまで、私は、女にとって「生理=当たり前=耐えなければならない」という価値観で生きていたが、
どうやらそこの病院の人たちからすると
「生理=回避可能=できるだけ楽に簡単に」という価値観があるらしく
生理で悩まなくていい、ナプキンもできるだけ買わなくてすむようにしていきましょう、と言ってくれた。
同じ女性同士だったが、異文化に触れたような気がして、衝撃だった。
同時に、悩みから解放された気分になった。
検査の結果は特に異常がなく、やはり今飲んでいるピルが体に合っていないのだろう、ということになり、違うピルを処方してくれた。
生理痛の軽減という目的も加わり、保険のきくジェネリックのピルで、
今まで1シート2500円かかっていたのが、1シート1500円程度になった。
毎月のことなので、金銭的負担は最小にしたいというのも事実だ。
このとき処方されたのが、「フリーウェル」という薬だった。
1シートだけもらい、さっそく飲み始めた。
この薬では、セラゼッタのときには感じなかった副作用を感じた。
疑似「つわり」のような症状だ。
食べつわりのようで、空腹になると、むかむかして吐き気がした。
今まで普通に食べれていたものが、においに敏感になり、食べれなくなった。
最初の2~3週間はその症状があったが、それ以降は収まった。
フリーウェルは2シート継続して飲んだが、
やはり3週目でかなり微量だが不正出血が起こってしまった。
私としては、セラゼッタを飲んでいた時に比べたら
不正出血もかなり少なくなったし、実際の生理の日数も半分くらいに縮まったので、
大満足だった。
そのまま継続するつもりで病院で診察をうけた。
状況をきかれたので、素直に不正出血のことも話し、自分としてはそんなに困っていないということを伝えた。
それに対して、看護師さんが放った言葉が、また、新鮮だった。
「もったいない」
「せっかくピルで生理をコントロールしているのに、ちょっとでも不正出血があるならもったない。新しい薬に変えましょう」
とのことだった。
そうか、生理に妥協しなくてもよいのか、と、またもや異文化との遭遇だった。
もったいない、自分が快適に過ごすために、できることをやるという選択肢があるのか。
女性として、もっと自発的に、主導権をもって、選択肢を増やすために、動く。
ピルをとおしてそんなことをここの看護師さんや先生から教えられた気がした。
結局今は、ファボワール(1シート2500円)という薬で
順調に継続できている。
ピルは、避妊と生理をコントロールするための
最強のツールだと感じている。
女性が主導権をにぎれるきっかけになるひとつ。
ピルについては、また、いろいろ情報をアップデートしていこうと思います。