夜中のラーメンへの憧れ
私は、おそらく太りやすい体質だと思う。
食べたら食べた分だけ、ちゃんと太る。
たまにいる食べても全然太らないという人。
どういう仕組みなのかわからないけど、とにかく羨ましい。
太りやすい体質な上に、食べることが好きだ。
美味しいものは食べたい。
体重を維持する為にも、普段からかなり気を使っている。
18時以降はほとんど食べない。
炭水化物は避ける。
お酒は甘いものではなくハイボールを。
そんな私が長年、憧れていることがある。
それは、飲んだ後のシメのラーメン。
私の最寄駅の隣には、夜中までやっている人気ラーメン屋さんがある。
最終電車で帰る時、その店の前を通ると、驚くくらいの満席率だ。
私の中には、夜中のラーメンほど罪深いものはないのだが、
そういう価値観を持ち合わせてない人もいるのだな、としみじみ思う。
男の人ならまだしも、結構な確率で女性客も多いから、
みんないわゆる食べても太らない人なのだろうか、と羨望の眼差しで見てしまう。
昨日もいつも通り電車に乗り、帰路についていた私。
酔いにまかせてラーメンでも・・・?と思ったが、やはり勇気が出ない。
せいぜいの冒険として、400キロカロリーのカップラーメンを買って、夜中1時に食べてみた。
すごい背徳感だったが、それと反して、まるで高級な中華でも食べてるのでは?と思えるくらいの心の満足感を感じれた。
翌朝、やはり太っていたが、後悔はない。
それに値するくらい、夜中のラーメンは美味しかった。
いつになったらラーメンやさんに行って本当のラーメンを深夜に食べることができるだろうか。