好きです、札幌。

札幌を紹介するためのブログではありません・・・。

おめかしの理由

 

先日放送された「逃げ恥」スペシャルを観た。

 

その中で、星野源演じる平匡が、

家事に仕事にと追い詰められてパニックになるシーンがあった。

 

新垣結衣演じるみくりは、そんな平匡を観て、

女の自分は愚痴や弱音を聞いてもらえる環境が周りにあったが、

男である平匡は違って、弱音や不安を溜め込んでいたことに

気づく、という場面。

 

とても深く共感した。

 

女は自然と、自分の思考や感情を吐き出す、

そういうセーフティネットを本能として作ることができる人が多いと思う。

もちろん自分も含めて。

 

全て100%の事実は語らなくても、10%の事実を匂わせて、共感してもらえるだけで

安心したりすることって実際に多い。

 

先日、6歳年下の26歳彼氏と喧嘩することがあった。

付き合って1年。今の関係がどうなるのか、という不安が常にゼロなわけではない私たち。

 

私は年上でどちらかというと計画好き。きちんと計画があると安心できる。

年下の彼は、計画にプレッシャーを感じ恐れてしまうタイプだ。

 

性格が真逆だからこそ、居心地がいい時もあれば、

それがハードルにつながる時もある。

男女のセオリーだと思う。

 

彼がふと切り出した。

「実は去年3人の知り合いから、お母さんと付き合ってるの?と言われたんだ」

 

私はそれ聞いて、ショックを覚えた。

何がショックって、お母さんと言われるほど自分は老けているのか、

26歳の隣にいるにはふさわしくないのか、と。

 

彼もすごくショックだったんだ、と言ってきた。

 

私のことを悪く言われてショックを感じているのかと、私は勝手に結びつけた。

 

違った。

 

「俺は、お前の隣にいるとそんなにちっぽけなガキに見えるのかってショックだった」

「お前がしっかりした大人すぎて自分が情けなかった」

 

と彼は言った。

 

びっくりだった。

 

同じ一つの事柄でもこんなに捉えるポイントが違ったのかと。

そして、彼が私に対してそんなコンプレックスを抱えていたのかと思うと

愛しいと同時に、いたたまれなくなった。

 

だからか、と私は気づいた。

 

彼は平日の夜の待ち合わせ時間をいつもちょっと遅めに設定する。

一度家に帰り、シャワーに入り、服を着替えたいからと。

 

私は少しでも一緒に長くいたいから、そんなの別にいい。

仕事着のままでいいから早く来て欲しい、と何回か伝えたことがあるが、

彼はいつも頑なで。

 

てっきりただの見栄っ張りだと思っていたけど、

きっと私に合わせた服装に着替えて、堂々としたかったのだな、とやっと気づいた。

 

私はいつも、年下の彼に対して、

年齢が若いことについてそれをポジティブにしか捉えていなかった。

若い=素晴らしい、と。

 

彼がそこに対して、ネガティブに捉えていたなんて、

男だからこその視点なのかもしれない。

 

わかったつもりでいたけど、全然わかっていなかった。

 

私たちの関係にすこし厚みが出た気がして嬉しかった。

 

そんなことを逃げ恥をみて感じた。

やっぱり逃げ恥は面白い。